【MAYON】と【迷子】

ごきげんよう

僕は殺戮のdigitalis

教主ラバ様の敬虔な信徒だ

 

 

今回は錬金石という新要素が加わって初の殺戮の聖戦について。

そして今回の主役、とある二人の信徒の話。

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プリキュアの話ではない

 

 

まずは黒モバをプレイしていない読者の為に錬金石がどういうモノなのかを軽く説明しておくことにしよう。

 

錬金石:黒モバの新たな装備枠で様々な効果をもたらす。日本版初の深淵クラスまで実装されており、中には環境を破壊するレベルの性能も存在する。

 

神話クラスのモノは入手が簡単だがメリットとデメリットが必ず混在してどれを装備するか悩ましいモノ。

環境破壊レベルの錬金石は当然深淵クラスで、特にエグいモノは通称“お寿司”と呼ばれている錬金石。

 

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まぁ強い、洒落にならん。

ちなみに運に見放されて寿司どころか未だに深淵クラスすら所持していない僕が妥協でつけている錬金石が下のこれだ。

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戦闘力換算で言えば48上がる。

40セットを達成しておらずナメクジ程度の戦闘力しかない僕にはこれはこれで便利なモノではあるのだが、やはり上を目指すからにはせめて深淵が欲しいところだ。

カルト系エンジョイギルドの殺戮でもそれなりに深淵を引いてる者はいるので、単に僕の運が悪いだけなのだろう。

 

この深淵錬金石、単純にステータスなどが上がるモノばかりではなく、中には面白い効果を持つものも存在している。

組み合わせは様々だが拠点戦で使用する象や大砲火箭のダメージ倍率を上げるというモノ。

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ランカーのいない殺戮と晩餐の会ではこの錬金石に注目しており、なんとかこれで火力を出せないものかと考えていたのだが、思わぬところからその入手報告が上がってきた。

 

『(* ´ `*).。oOなんか引いちゃいました』

 

象と大砲のダメージアップ錬金石を引き当てたのは殺戮の誇る生活系無課金博士、MAYON氏。

他の信徒達が上げてくる深淵獲得報告には歯軋りしていた僕も、これは自分のことのようにとても嬉しかった。(ラバ様が嬉しそうに通称カプセルを引いた報告をされて思わずワールドボスを叩く手を止めて祝福したとき程ではないが)

その豊富な知識と脅威のログイン率で殺戮を支えてくれているマヨンちゃんだが度々『わたしはここにいていいのかな?』と闇モードに突入してしまうことがある。

戦闘力など関係なく(そもそも言うほど戦闘力は低くない)マヨンちゃんは皆に愛されているし、困ったときはマヨンちゃんに聞けばだいたい解決してくれたりとなくてはならないポジションなのだが、本人は足を引っ張っているのではと気にしている様子だった。

戦闘力の関係ない象に乗ったらどうかと何度か勧めてみても、『ディスコードが使える人が乗った方がいいです』と遠慮し続けていたのだが、今回の錬金石はチャンスだと考えもう一度説得してみることに。

 

やはり連携面が不安そうな様子ではあったものの

敵拠点を自分の目で見て、ルートを確認出来たら自陣に戻りチャットで合図を出す。

それを確認したら僕が象を召喚して1回目はマヨンちゃんについていく。

ということでまとまった。

 

大砲錬金石持ちも複数いたので今回ラバ様は自ら大砲を手放す選択をされていた。

ラバ様は言葉にしなかったが、これは勝ちに行くという決意の表れだろうと皆察する。

負けられない戦いが始まる。

 

 

前回の戦いから一週入札無しの防衛を挟んで今回も舞台は等級1カイア渡し場

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新規加入で例外的にラバ様ではなく僕の下僕を名乗っているMBTomyや始めたばかりでどうしていいか判らずツイッターで助けを求めていたところをFIXERの深夜氏に紹介されてうちにやってきた(その節は大変感謝)americhanも参加。

二人とも僕と同じヴァルキリーをメインにしているので戦闘力差があっても役に立てる立ち回りを軽く教えながらいざ開戦!

 

事前の情報でほぼタイマンだと判っていたので様子見はなし、いつも通り火箭を制圧してバフを獲得。

別働隊より敵拠点を発見した報告が上がり即座に大砲を召喚。

マヨンちゃんからの象出撃準備完了の報告を待つ間に僕も敵拠点の目視確認に向かったのだが、待ち構えていたかのように斜め後方から飛んできたメテオに焼き払われた。

集団に突っ込んだ覚えがないということはおそらく一撃。

そういうことだろう、、、化け物がいる。

 

コペンCOPEN

 

戦闘力6000超えのウィッチだった。

しばらく忘れられそうにない強烈なメテオ。

当然ギルドランクもいつもの事ながら格上。

それはそうだ、相手は勝てる見込みがあって入札してきているのだから、防衛戦においてイージーウィンなどそうそうない。

領地のレベル開放があった影響で拠点の強化もMAXになっていない状態。

どこかで判断を誤れば即座に負けると考え、攻撃の一切を大砲と象に任せて僕らは大砲の護衛をメインに動くことに、、、まぁだいたいいつも通りの作戦だw

 

開戦から数分、マヨンちゃんから『道覚えました』といういつもの顔文字がないシンプルなチャットが届く。

こちらも『象出すよ』とだけ打ち、召喚すると直ぐに大砲の防衛に戻った。

初めての象なので乗るのに手間取るかと考えていたのだが即座に走り出したマヨンon象を慌てて僕も追いかけ、途中敵の象とすれ違い、迷いなく敵拠点に攻撃するのを確認。

僕もキルされるまではそのまま象とバリケードを攻撃して拠点に死に戻り象を叩き始めたのだが、コペンはえげつないものの敵の象にそれほど脅威を感じない。明らかに柔らかい。

大砲も直撃している様子がなく、おそらく相手はそこまで兵器を重要視していないのだと考えられた。

こちらが象を倒してもしばらくマヨンちゃんの操る象は健在なようで、この点においては殺戮がアドバンテージを持っているのがはっきりした。

死に戻りしてきたマヨンちゃんを確認して2頭目の象を召喚。

火箭からの救援要請に応えて制圧し戻ってくると何故か象で敵を蹴散らしているマヨンちゃんの姿がw

 

そうだねw2回目以降の打ち合わせをちゃんとしていなかった僕が悪かった。

チャットで敵陣への突撃を改めて指示した後、不安だったので再び同行して敵拠点に攻め込んだ際には、既にバリケードは破壊されており、聖物と防御塔を綺麗に同時攻撃しているマヨンちゃんを見て、もう僕がついてくる必要はないと判断した。

このまま専任象遣いとして不動の地位を確立してくれればマヨンちゃんの自信にも繋がるだろう。

 

『今40%削れてる。うちは?5%?もう勝ちじゃんこんなのw攻撃は象と大砲に任せよう』

 

僕は勝利を確信して防衛に戻り、劣勢だった火箭を放棄して防衛に回るように全体指示を出す。

一旦敵をクリアするまで大砲を出さないという手が空いた状態だったこともあり、錬金石持ちの砲撃手勇者りょうちんがテキストチャットでも指示を伝え全員に伝わっていたはずなのだが、、、いつまで経っても火箭がこちらに飛んでこない。

 

覚悟していた犠牲がないのならそれはそれでいい事、不思議に思いながらも次の作戦を説明し始めた。

バフ更新のタイミングまで耐えて防衛を放棄、全員でバフ火箭周囲を制圧、3頭目の象を召喚して一気に畳み掛け、相手が防衛に回ったら大砲を再び3門並べてトドメを刺す。

 

我ながら完璧な作戦だと僕はもう勝利気分だったし、いざバフに向かってみるとラバ様がお一人で既に制圧していた(だから火箭が飛んでこなかった)というミラクルを見て誰もが勝利を確信しただろう。

 

 

だが、、、歯車が狂い始める

 

 

象に乗っているはずのマヨンちゃんがバフ周りにいる。

『えーw マヨンちゃん象乗ってないw』

『突撃前に出したの気づかなかったのかな?』

『いや、ワイが乗ったで』

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『なんでwwwwww 今日は錬金石取ったマヨンちゃんの日って言ったじゃんww』

『あ、、、』

 

マヨンちゃんをこよなく愛するコウちゃんのことだ、悪気があった訳ではないのだろうがまぁいつもの如く酔っていた。

急に酔いが醒めたのか素に戻り今から自陣に向かうと言ってきたのだが、向かうならこの状況ならマヨンちゃんのいるバフだしやはり判断できないほど酔っているのかと考えた僕は、もうこの1頭はコウちゃんが使い潰していいと伝える。

 

次なる問題。

バフ塔が現れない、結局終戦まで出現しなかったところを見るとおそらくバグだったのだろう。

バフを取ってから進軍すると決めていた為、悪戯にそこで時間を使ってしまう。

バフを諦めて一旦がら空きになって攻められている自拠点をクリアしようと戻るが、中々クリア出来ない。

中に入られるくらいならと大砲を囮気味に出して時間を使うが敵の圧力が一向に衰えない。

おかしい。

僕が見たあのタイミングで40%削られていたのなら今は50%を切ってるはず。

その状態で象に攻められているのにこれだけの圧力をどうやって維持しているのか、、、出撃から5分は経っている、、、

 

『うちの象どこ?』

『、、、、、、』

 

返事がない。

まさか僕がログを見逃しただけでもう倒されてしまったのか?敵には途中参加の援軍が大量にいるのか?と思いながら召喚ボタンを押したのだがエラーメッセージが流れる。

象は一度に2頭召喚することはできないのだ。

 

苦肉の策として囮の大砲を増やし直接敵拠点を見にいったのだがそこに象の姿はない。

死に戻り再度召喚ボタンを押す。

エラーメッセージ

やはりコウちゃんが乗っていったままだ。

 

『コウちゃん?どこ?』

『あかん、、、ワイ迷子や』

『なら早く言え!張り倒すぞ!』

 

コウちゃんは迷子だったw

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しかも嵌って動けなくなっていた。

ドロップキック氏がバフを迂回するように進んでいくのを見かけたとのことで救助に向かってもらい、そのまま搭乗者を交代してようやく攻撃し始める。

大砲を全て破壊されこちらの聖物はどんどん削られていた。

ドロップキック氏の操る象が倒れ次の象も出撃していくが聖物の削れ具合は目算で五分という報告。

35%のアドバンテージを消されてしまったが、今はマヨンちゃんが乗っているしこちらの象の方がおそらく調教レベルも高い。

 

、、、ぎりぎり、、、なんとか勝てるかもしれない。

 

まぁそんな甘い事はなく

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大砲を全て失った殺戮は敵の総攻撃を止めることが出来ず、敵聖物をミリ残した状態で負けてしまった。

終盤のダメージレース、ほぼ象だけで攻めたうちと全員で総攻撃した敵があそこまで競り合えたのなら、象の火力はうちのほうがやはり上だったのだろう。

象があそこで迷子にならずに攻撃し続けていたら、、、せめて迷子になってすぐに報告してくれていれば、、、たらればを言ってもしょうがない。

 

皆悔しがりながらも接戦の熱に楽しかったと言っているのだが、重たい空気を纏っている者が一人。

まぁ当然コウちゃんだw

ラバ様にまで冗談交じりに戦犯と呼ばれ凹んでいるコウちゃんに追い討ちをかける鬼畜digitalis

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ネタにした方が逆ギレ出来て気が晴れるかと思ったのだがただただガチ凹みしていたwすまない

 

散々皆で笑ってネタにしたのだがコウちゃんの受けた心の傷は深いようで

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こんなツイートをしていたw

きっと読んでいることだろう。

コウちゃん気にするな!(そう言いつつネタにしているが)

ただ、象はもうマヨンちゃんに任せようw

 

 

 

今回負けはしたがこの新戦力は充分に格上相手にも通用することが判りはしたので、次回の聖戦も信徒一同気合を入れていく所存。

 

終戦後に新たに大砲錬金石を手に入れた信徒もいる。

新要素の魔力弾も実装されたことで試合巧者ならばジャイアントキリングを狙いやすくなっている。

そして何より、僕らにはラバ様の加護がある。

 

さぁ、準備は整った、、、いくよ?等級2!

 

 

、、、ここまで昨日のうちに下書きしていたのだが、僕の試算が甘かった様で参戦予定の金曜等級2の入札に負けてしまった。

等級2の記事はいずれまた。

 

 

 

世界が平和でありますように。